院長 獣医師 1名
石嶋 茂夫:日本大学獣医学科卒業 いしじま動物病院 院長。
ごあいさつ
当院では「よりやさしく、より確実な治療」を理念に、わんちゃんとご家族に寄り添った獣医医療を行ってきました。特にご相談の多い小型犬の橈尺骨骨折に対しては、「金属で固定する」ではなく、「骨が治ろうとする環境をどう整えるか」を重視し、手術に代わる選択肢として3Dギプス治療法を確立しました。考え方の背景には、骨を“固定される構造物”ではなく、適切な刺激に応答して再生する生体組織として捉えた整形外科医イリザロフの思想があります。現在ではこの視点は、Wolffの法則やMechanobiologyとして広く知られています。
当院の3Dギプスは、単なる固定具ではなく、荷重と微小な動きを調整し、治癒を誘導する治療装置です。8年以上の臨床と研究を通じて、骨折治癒の経過をレントゲンで可視化し、年齢別に治癒期間を予測できる大規模データを構築してきました。これらの成果は現在、国際誌への再投稿論文として準備中であり、プレプリントとして公開しています。
「なぜ3Dギプスで治るのか」「どれくらいで治るのか」を科学的に説明できる段階に到達しました。
これからも、手術に頼らない、身体にやさしい骨折治療を追求し、臨床と科学の両面から、確かな獣医療を提供してまいります。
研究(プレプリント公開)
- Visualizing Bone Healing in Canine Radial–Ulnar Fractures
https://doi.org/10.20944/preprints202510.1026.v1 - Age-Based Radiographic Evaluation and Healing Time Analysis in 191 Limbs
https://doi.org/10.20944/preprints202510.0803.v1
※現在は2本を統合した大型論文として再投稿準備中
学会発表(抜粋)
3Dギプスを用いた橈尺骨骨折の非観血的治療(日本獣医内科学アカデミー)
3Dギプスによる犬の橈尺骨骨折の治療(第107回 麻酔外科学会)
3Dギプスによる犬の前肢骨折の治療(日本臨床獣医学フォーラム)
ピンニング術後の骨吸収を3DギプスとPRPで改善した症例(日本獣医再生医療学会)
動物看護師 5名
畠山:シモゾノ学園大宮国際動物専門学校卒業
大和田:東京愛犬専門学校卒業
杉浦:ちば愛犬動物学園卒業
月野:帝京科学大学
森:ちば愛犬フラワー動物学園卒業
トリマー 3名
豊田 :東京コミュニケーションアート専門学校卒業
菊池 :スカイ総合ペット専門学校卒業
金成 :スカイ総合ペット専門学校卒業