治らない病気と諦めていませんか?椎間板ヘルニアの麻痺や自己免疫疾患でも、幹細胞療法で症状が改善できる可能性があります。
犬猫の幹細胞療法

犬猫の再生医療には、脂肪から摘出した幹細胞を使用します。健康な犬猫から幹細胞を脂肪から採取し、培養技術で増殖させた幹細胞を、病気の犬猫に点滴します。従来では改善が難しいとされていた自己免疫疾患や慢性肝障害や重度の脊髄損傷、猫の難治性口内炎などで治療を行っています
治療効果の判定は、治療前後を動画で比較すると分かりやすいです。
上の写真のWコーギーの、神経症状からの回復した動画はこちら→
当院では、Mダックスの椎間板ヘルニアのグレード3〜5では、手術より幹細胞療法を選択する症例が増えています。
幹細胞療法の手順
投与方法
1、投与前に、体温と呼吸数と心拍数の測定、血液検査などを行います。
2、午前から午後にかけて、幹細胞の静脈点滴を行います。
3、点滴が終了した後に、体調を観察してから帰宅します。
幹細胞療法を行うタイミング
脊髄損傷では亜急性期(人では脊髄損傷を起こしてから2週間〜1ヶ月)の投与が効果的です。慢性期になると、幹細胞療法に加えてリハビリが重要になります。
幹細胞治療にかかる料金
診察代 1000円
血液検査(生化学12項目+完全血球計算) 7200円
留置+器材費 3200円
点滴料 4500円
幹細胞(他家) 70000円 (10kg以下の犬)
合計 85900円
幹細胞の効果が発揮できるのは、投与するタイミングが重要です。
治療効果は、動画の記録が比較しやすいので、自宅でもスマホで撮影すると良いです。
症例
頸部の多発性椎間板ヘルニアで全身麻痺

首の多発性椎間板ヘルニアで、首から下に全身麻痺が起こっていました。発症の初期の急性期には炎症を抑える治療を行います。炎症が収まるタイミングで、幹細胞の静脈点滴を行いました。
約3週間後には、自力歩行ができるまで回復しました。

頸部の多発性椎間板ヘルニアで全身麻痺

頸部の多発性椎間板ヘルニアで、全身に麻痺が起こり、立ち上がることもできなくなっていました。1回の幹細胞の静脈投与で、2週間後には自力歩行が可能になりました。

首から腰の多発性椎間板ヘルニアと脊髄空洞症

7ヶ所の椎間板ヘルニアと、頚部の脊髄で中心管拡張/脊髄空洞症があり、体の痛みと足の麻痺がありました。幹細胞点滴の1時間後には、動きが軽快になりました。 3ヶ月以上すぎましたが、痛みと麻痺の再発はありません。

脳脊髄傷害/マメちゃん
約1年前から、脳せき髄障害により起立と歩行ができませんでした。

治療:幹細胞の点滴を3回
自家幹細胞の投与では変化がありませんでしたが、他家幹細胞の投与で歩行が可能になるまで回復しました。