会陰ヘルニアは、肛門の横が膨らんで排便障害が起こります。

会陰ヘルニアは中高齢の未去勢の小型犬に多く発生します。直腸を支持する筋肉群が萎縮することでヘルニア孔が発生します。また、肛門近くの直腸が蛇行するため、便が正常に排出することができなくなり排便困難になります。手術による整復を行わないと、ヘルニア孔が徐々に大きくなり症状が悪化します。会陰ヘルニアは外科手術で治療します。会陰ヘルニアは、排便障害の程度や発症からの経過時間で、グレード1〜4に分類されます。ヘルニア孔が小さく筋肉の萎縮が少ないほど手術の再発率は減少します。ヘルニア孔から膀胱や小腸が逸脱した場合は、致死的になります。穴の大きさと方向によって、手術は難しくなります。肛門の6時方向の会陰ヘルニアでは、縫合糸をかける強い組織が無いので、術後の再発率が高くなります。

当院の症例
グレード2:肛門の右側の会陰ヘルニアの手術後。ヘルニアの穴が比較的ちいさいので手術は容易です。
グレード3:肛門の右側の会陰ヘルニアです。
グレード4:両側性の会陰ヘルニアです。肛門の左側には前立腺が逸脱していました。膀胱が逸脱すると急性腎不全になる可能性があります。
グレード4:ヘルニアの逸脱は重度で、全周囲で起こしていました。重度の鼠径ヘルニアも併発していました。
ポリプロピレンメッシュを使う手術は、手術後の再発が少ないです。
会陰ヘルニアの手術は、手術後に再発することが多いです。以前は内閉鎖筋や半腱様筋や総鞘膜を使う手術法が行われていましたが、ポリプロピレンメッシュを用いた手術法を行うことで、手術後のヘルニアの再発率が著しく低下しました。
会陰ヘルニアの術後の再発率は、ポリプロピレンメッシュを使った整復(5,6%)の方が、縫縮術や内閉鎖筋転移術(24,1%)よりも低くなります。当院では、結腸固定術に加えて、ポリプロピレンメッシュを使用してヘルニア孔を整復しています。
肛門の横の皮下に、内蔵の脂肪が逸脱していました。
ポリプロピレンメッシュを円錐状に整形しています。
ポリプロピレンメッシュをヘルニアの穴に挿入して、周囲の組織に固定します。
結腸を腹壁に固定します。
手術後は、すぐに排便障害が改善されます。
高齢犬が多く発症することと、手術法によっては再発率が高いため、内科療法を行なっている犬も多いのですが、手術することで生活の質が 明らかに改善します。
グレード4でも、当院に相談してください。

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