猫の口腔内腫瘍の手術
口腔内腫瘍は、下顎骨の部分切除〜下顎骨片側の全切除まで行えます。切除した腫瘍は病理検査を行なって、脈管浸潤やリンパ節転移の有無を調べます。放射線治療は必要な場合は、大学病院を紹介して連携して治療いたします。

良性腫瘍(手術)

猫の口腔内腫瘍

猫の口腔内腫瘍

猫にできる口腔内腫瘍は、9割が悪性と言われています。稀に歯肉の過形成などの良性腫瘍もあります。手術で切除すれば問題はありません。

舌癌(緩和療法)

猫の舌癌の進行

猫の舌癌

初期に発見できたのですが、舌根部にできたガンで手術不適応でした。猫の口腔の奥にできるガンは、初期に発見できても積極的な手術ができないことが多いです。緩和療法を行って、痛みの緩和と食欲の維持を目標としました。

 

 

 

線維肉腫(緩和的手術)

猫の上顎の線維肉腫

進行した上顎の線維肉腫でした。緩和的な腫瘍切除の手術を行いました。再発するまでの期間は、ヨダレや食欲の改善ができました。

 

扁平上皮癌(積極的手術)

猫の口腔内の扁平上皮癌猫の口腔内に発生する腫瘍のうち、最も発生率の高い腫瘍が扁平上皮癌です。腫瘍の進行は急速で根治ができることは稀で、1年以上の生存率は10%程度です。

2年前から下顎右側に腫瘍があり、1〜2ヶ月で急速増大したので来院されました。
腫瘍側で流涎が垂れますが、食欲はありました。

 

猫の扁平上皮癌で片側下顎骨切除顎リンパ節正常。肺転移なし。下顎骨の融解あり。

手術は右下顎骨の片側切除を行いました。病理検査でリンパ節転移なしを確認しました。
手術の次の朝にはペースト状のフードを食べました。
術後、数ヶ月すると、左側の下顎が中央に寄り、犬歯の噛み合わせがずれてきます。下顎を切除した側でヨダレが出ますが、オーナーがヨダレ掛けを作って上手に管理をしています。
1年以上の再発が認められませんでした。

 

猫の下顎骨切除後の次の日

下顎骨の片側切除の翌日です。自分で飲水ができています。頭の上についているチューブは、流動食用の経鼻カテーテルです。

youtube 動画はこちら→

 

扁平上皮癌2(積極的手術)

猫の扁平上皮癌のリンパ節転移1週間前からの口内痛で来院しました。身体検査で右下顎骨の腫脹を確認した。腫脹部の組織検査で扁平上皮癌と診断しました。口腔内腫瘍は、直径1cm以内で手術をおこなうと、完全切除できて完治できる可能性が高いです。腫瘍が大きくなるほどリンパ節に転移す確率が高まります。

 

猫の下顎骨の扁平上皮癌の手術手術は右片側下顎骨切除とリンパ節郭清を行いました。食道につながる栄養チューブを鼻に付けて、薬と流動食をいれます。
手術後は、少しずつ自力でフードを食べました。術後の抗がん治療はおこなっていませんが、1年以上、転移や再発はありませんでした。

 

定期的な健康診断をおすすめします。

自宅で、猫の口腔内腫瘍を初期の段階で見つけることは難しいです。獣医師の定期的な健康診断をお勧めします。

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